●人生で叶えたい5つのこと 北東北の岩手県・秋田県・青森県を訪れる計画を立てました。 この旅の最大の目的はJR五能線です。 五能線は秋田県北部から青森県西部の海沿いを走るJRのローカル線です。日本海の荒々しい波打ち際を走り、日本海の絶景を次々に楽しめます。 (画像はウィキペディアから) 「人生で叶えたいこと」、以下の5つがあります。 ① 世界一周旅行 (画像はウィキペディアから) ② アラスカでオーロラ見物 ・マッキンリー(北アメリカ最高峰) (画像はウィキペディアから) ・アラスカのオーロラ (画像はウィキペディアから) ③ フェルメール・コンプリート フェルメールでいまだ見ていない作品、以下の3点です。 1)ワイングラスを持つ娘(ヘルツォーク・アントン・ウルリッヒ美術館蔵) (画像はウィキペディアから) 2)地理学者(シュテーデル美術館蔵) (画像はウィキペディアから) 3)手紙を書く婦人と召使(アイルランド国立絵画館蔵) (画像はウィキペディアから) 3は先日のフェルメール展(東京・大阪)で見ていますが、あくまで「所蔵館で観てカウント」としています。 ④ エルミタージュ美術館を堪能 ・外観 (画像はウィキペディアから) ・館内 (画像はウィキペディアから) ・フランシスコ・デ・スルバラン「聖母マリアの少女時代」(エルミタージュ美術館蔵) (画像はウィキペディアから) ⑤ 五能線で日本海に沈む夕陽を堪能 正直なところ「人生で絶対に叶えたい」と思っているのはこの5つのみです。 ①~④はその気になれば一度に達成できます。 ANAのスターアライアンスやJALのワンワールドでは世界一周チケットを発売しています。①のチケットを使って日本→②アラスカ②→ダブリン③→フランクフルト③→サンクトペテルブルク④→日本と周ればクリアです。 ⑤だけ単独で行う必要があり、今回挑戦しました。 メインは五能線ですが、折角北東北へ行くのですから、以下も訪れたいと考えました。 ① 萬鐵五郎の出生地(旧・岩手県和賀郡東和町)と萬鐵五郎記念美術館 ・萬鉄五郎『雲のある自画像』(岩手県立美術館蔵) (画像はウィキペディアから) ② 青森県立美術館(阿部合成展、あおもり犬ほか) ③ 弘前れんが美術館(北東北の現代アート新拠点) ④ 秋田県立美術館(戸嶋靖昌展、平野政吉コレクション展) ⑤ 岩手県立美術館(萬鐵五郎、松本竣介、舟越保武の作品群) なお、④の戸嶋靖昌展は2015年にスペイン大使館で「孤高のリアリズム 戸嶋靖昌展」を鑑賞したことがあります(リンクご参照)。 こちらの報告のとおり、とても大きな衝撃を受けた展覧会でした。 大使館の館内とあって作品数は多くありませんでしたが、今回は秋田県鷹巣町(現北秋田市)を父祖の地とし5歳から19歳まで育った秋田で200点以上の展示物があるということで、これは見逃せないと思い組み入れました。出品作品リストを見ると、「秋田風景」という初期の作品も展示されるようです。 同館の平野政吉コレクション展は、幅20メートルを超える「秋田の行事」はじめ藤田嗣治の1930年代の作品12点が展示されます。 ⑤の3人は「岩手の3巨匠」と呼んでもいいでしょう。 ●交通手段の確保 休暇はあるものの、普通の切符でこれだけ周ると運賃が約4万5千円、宿も入れると5万5千円は掛かります。 そこで今回はJR東日本が発売する「大人の休日倶楽部パス(東日本)」という15,270円の格安パスとGoToトラベルで予約するホテルを組み合わせて周ることにしました。 (1) 「大人の休日倶楽部」入会 「大人の休日倶楽部パス」を購入するためには、まず「大人の休日倶楽部」の会員にならないといけません。 これには50歳以上から入れる「ミドル」と、60歳(男性は65歳)以上から入れる「ジパング」があります。ミドルの年会費は2,624円掛かりますが、初年度は無料です。 インターネットで入会手続きを行うと、約1週間後に本人限定受取郵便でカードが届きます。 (2) 指定席予約 「大人の休日倶楽部パス」、JR東日本管内の新幹線等自由席に乗り放題なうえ、6回に限り指定席を購入できます。 五能線には特急・急行は走らず、普通列車も少ないですが、「リゾートしらかみ」号という快速列車が秋田・青森間を走っています。 秋田・青森間で乗り換えも要らず、座席もリクライニングシートかボックスシート(フラット化も可)で疲れにくいですが、全席指定制ですので指定券を持たないと乗車できません。 乗る目的が「日本海に沈む夕陽を堪能」ですので、夕陽の時刻に波打ち際を走る海側(A席)を予約したいところです。 指定席の予約は「みどりの窓口」「指定券券売機」「えきねっと(JR東日本のインターネット切符予約サイト)」で行います。今回はえきねっとを選びました。 これは、えきねっとに事前申込という、予約開始日の1週間前から予約の申込ができます。指定席の予約が始まる「乗車日1か月前の日の午前10時」から予約を行う点はみどりの窓口や指定券券売機と同じですが、駅に向かう必要もなく”コンピュータのほうが人より処理速度が速いはず”と思い、えきねっとを選びました。 この「乗車日1か月前の日の午前10時」から始まる予約でも、事前申込の順に予約処理が行われるものと思われるため、事前申込についてもその開始時刻である「乗車日1か月前の日の7日前の午前5時半」に行いました。 結果は以下のとおりでした。 ・初日: ・やまびこ(東京→新花巻)E席<2人掛けの窓側>:○ ・リゾートしらかみ5号(秋田→青森)A席:○ ・2日目: ・リゾートしらかみ4号(青森→秋田)A席:○ ・3日目: ・リゾートしらかみ5号(秋田→青森)A席:○(530円で購入) ・はやぶさ(新青森→東京)E席<2人掛けの窓側>:○ (美術鑑賞が長引いたり悪天に備え) ・こまち(秋田→東京)A席<2人掛けの窓側>:○ 全ての列車で希望通りの列車・座席が確保できました。 リゾートしらかみは午後の列車のA席に3日連続で乗車します。「3日連続で乗車すれば1日ぐらいは晴れて夕陽が観れるでしょう」という考えです(笑)。 リゾートしらかみは「午前中の1号(秋田→青森)と午後の4号(青森→秋田)」が最も混み合っているように思えました。これは「午前中に秋田から青森まで行き、午後は青森から秋田へ戻る」往復日帰りの人が多いからでしょうか。 なお「大人の休日倶楽部パス」の指定席・特急券であっても、1回に限り変更が可能です。 事前予約の時点で1つ、手違いをしました。 えきねっとの事前申込では、同じ日の同じ区間で第3希望までリクエストを入れることができます。これは ・第1希望:リゾートしらかみ1号 ・第2希望:リゾートしらかみ3号 のようなリクエストを入れることもできれば、 ・第1希望:リゾートしらかみ5号A席 ・第2希望:リゾートしらかみ5号B席 ・第3希望:リゾートしらかみ5号座席無指定 のように、同じ列車で座席を別に指定することもできます。 予約開始日には「第1希望→第2希望→第3希望」の順で予約を行い、取れた上位順のほうで予約が成立します。 2日目の事前申込後にこの機能に気づきました。 そのため、1日目と2日目には第1希望しか予約を入れていませんでした。 「たとえ第1希望のA席に乗れなくても、リゾートしらかみには乗りたい。全席指定制なのだから」と、取り急ぎ1日目と2日目のリゾートしらかみのA席以外の事前申込を行いました。 結果的に、1日目はA席もB席も取れましたが、B席はキャンセルしたため、キャンセル料(320円)を払う羽目になりました。 事前申込にあたっては注意が必要です。 なお、快速列車であれば指定席料金は通常期530円(閑散期は330円)です。リゾートしらかみ5号のように5時間42分乗っても指定席料金はこの料金ですし、1回に限り変更も可能です。払い戻しも、えきねっと上で出発時刻直前に払い戻すと320円掛かりますが、通常期では210円戻ってきます。 旅行計画にもよりますが、快速指定席券のような安い切符ではあえて「指定席6枚まで」を使わず、有償で買うのも一案です。 (3) 「大人の休日倶楽部パス」購入 「大人の休日倶楽部パス」は期間限定のパスです。発売日も「利用開始日1か月前の日」からで、枚数も「使用開始日ごとに3万枚」と制限されています。 これは「えきねっと」では購入できず、みどりの窓口か指定券券売機で購入します。指定券券売機は朝5時半から動きますので「利用開始日1か月前の日の朝5時半から」買えることになります。 3万枚もあるので朝5時半に即売、ということは無いかと思いますが、行く予定が定まっている際には早めに購入しておくのが無難です。 この(1)~(3)を経て、ようやっと足を確保できました。 ●宿の確保 宿は楽■トラベルで初日は青森駅前、2日目は秋田駅前のホテルを確保しました。 GoToトラベルキャンペーンもあって宿泊料金は非常に安く、青森のホテルではシングル素泊り2210円(消費税込)に地域共通クーポンで1,000円の商品券が付くという格安の滞在となりました。 上記で、指定席の有償購入やキャンセル料を含めてもJRと宿で2万円で収まりそうです。 今回はさらに”北東北アート紀行・番外編”として、「大人の休日倶楽部パス」の最終日(4日目)に伊東での鮮魚ランチと根府川の江之浦測候所めぐりを組み入れました。特急使って往復運賃8000円が浮きます。 これに加えて、カード会社のキャンペーンポイントとマイナポイントで、通常なら5~6万円掛かる旅行が実質5千円程度の出費で済みそうです。 浮いたお金で、別の旅行に行けそうです(笑) 長くなりましたが、ここまでが旅の準備編です。
by zouchan6
| 2020-11-27 06:23
| 旅行 travelling
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